加賀正太郎が、大山崎山荘で栽培した蘭の姿を後世に遺したいと願い制作した植物図譜です。1946年(昭和21年)
昭和の『蘭花譜』は、木版画83点、カラー図版14点、単色写真図版7点の104点で構成されています。なかでも木版画は、西欧で多く出された石版画の植物図譜と異なり浮世絵の技術を採用しており、実物大で忠実な色彩を描くため120度刷という詳細な工程を経て制作されています。技法や美しい色彩は美術的、学術的にも優れた資料として評価を受けています。
2003年(平成15年)芸艸堂(うんそうどう)の版木蔵から『蘭花譜』の版木12点の主版と色板一式が発見され、その版木を使用して再摺りされたものが、平成の『蘭花譜』です。
104点の『蘭花譜』が全て見られます。順番・名前は『蘭花譜』に添付されている案内の通りにしてあります。現在の表記の仕方と異なるものもあります。
2014年(平成26年)10月21日(火)「開運!なんでも鑑定団」テレビ東京にて、『蘭花譜』が取り上げられました。
明治43年1月 加賀正太郎 21歳頃
大阪府島本町役場 発行
天王山 島本町 大山崎村 鳥瞰図
吉田初三郎
昭和30年頃
大山崎山荘は加賀氏植物園となっている
近くには寿屋ウイスキー工場(サントリーウイスキー蒸留所)がある